製造業のプロモーションでは自社製品やサービスの特徴や強み、優位性などを「どのように伝えるか」が非常に重要です。

その伝え方はさまざまですが、中でも長年人気があり支持され続けているのが3DCG。

今回はそんな3DCGの魅力と、
製造業のプロモーションにおける3DCG動画の活用法とポイントをご紹介します。

見えないものを見える化する3DCG

情報を伝える手段(表現)は大きくわけて3種類

プロモーションにおいて何かを伝える手段は大きく次の3種類にわけられます。

( 1 ) 実写
( 2 ) イラスト(アニメーション)
( 3 ) 3DCG

実写は実際に見えているものをリアルに、あるいは現実よりも魅力的に描写するのに対して、
イラストや3DCGは「見せたくても見えないもの」や「見えるけどわかりづらいもの」を描写できるという違いがあります。

特にBtoBの製造業では自社の製品が最終製品ではなく、しかも自社製品が使われている最終製品を対外的にPRするのもNGであることが多いため、この「見えないものを見える化」できることは製品の魅力を伝える上で大変重要になっています。

それでは同じ役割をもつイラスト(アニメーション)と3DCGの違いは何でしょうか。

イラスト(アニメーション)と3DCGの違い

見えないものを見える化するという意味では両者の役割は似ていますが、それぞれ得意分野が異なります。

イラスト(アニメーション):難しいものをシンプルにデフォルメして、概念としてわかりやすく端的に表現する

3DCG:製品としてのリアルさを残しつつ、それ以外の余計なものを排除して特定のモノだけにスポットを当てて表現する、または3次元的な動きや流れを表現する
 
例えば、自社が自動車用の部品を製造していたとします。

自社の製品が「軽自動車からセダン、ミニバン、さらにはトラックなどさまざまな車種に使われている」ということを伝えたければイラストが有利となります。

伝えたい内容が概念的であればあるほど、イラストの持つデフォルメ力が理解を助けます。
  
対して、自社の製品が「自動車のエンジンやトランスミッションのどの部分に使われている」ということを伝えければ3DCGが向いています。

”エンジンやトランスミッションがパカッと開いて自社の製品が出てくる”といった動きが可能で、見る人に直感的な理解を促せます。

伝えたい内容が具体的であればあるほど、3DCGのリアルさや自由度の高さが効果を発揮します。

このようにイラストと3DCGにはそれぞれ得意分野があり、その特性を理解してうまく活用することで伝える力をグッと高めることができるのです。

“伝える力を高める” 3DCGの効果的な活用法

それではどのような分野で3DCGを活用するとより効果的なのかをご紹介します。

製品の使用箇所・使用例を見える化する

製造業において、3DCGの最もポピュラーな使い方のひとつです。

例えば自動車であれば、ベアリングや点火プラグ、ピストン、コンロッドなど数多くの部品を組み合わせることできています。

BtoB製造業のほとんどが、最終製品ではなくその製品を構成する各部品(機能部材)を製造していることから、自社の製品が「最終製品のどの部分に活用されているか?」を伝えることは非常に重要ですし、その手段として3DCGがとても効果的です。
 
3DCGは要素を分解してリアルに表現できるため、
・自動車が出てくる
 ↓
・自動車が分解されてエンジンが出てくる
 ↓
・エンジンが分解されてピストンが出てくる

のように順番に展開していくことで、「自社の製品が自動車のどの部分に使用されているか」をひと目で理解できます。
 

内部の構造や動きを見える化する

機械の内部、製品の成形方法など外から見えない構造や動きを見える化する際にも3DCGが非常に有効です。

リアルに内部構造を表現できることももちろんですが、動きも正確に再現することもできるため、どのような仕組みで動作しているのかをわかりやすく伝えることができます。

また、物理的に見えないケース以外にも、「映したいけど秘密情報の関係で見せられない」といったケースでも3DCGを使って代用するパターンも存在します。

非常にメリットが大きい反面、動きや構造、クオリティなどに力を入れるとその分コストも大きくなるため、何をどの程度の質で表現するのかはあらかじめ想定しておく必要があります。
 

気体や流体の動きを見える化する

気体の動きは目には見えないものです。

空気清浄機をつけたときの空気の流れや冷暖房を使った際の冷たい空気・暖かい空気の動き方といったように、人間には感じ取りづらい流れを可視化できるのも3DCGの特長です。

イラスト(アニメーション)でも表現は可能ですが、シミュレーションを用いて実際の動きを再現できることが3DCGで表現する場合のメリットになります。
 

3DCG動画の制作の流れ

3DCG動画は実写やイラストによる動画とは制作工程が大きく変わります。

モデリング(形を作る)

「ポリゴン」と呼ばれる三角形や四角形の図形を組み合わせて立体的なパーツを作り出して、これらを組み合わせることによって造形物(モデル)の基本的な形が完成します。

ポリゴンが細かいほどなめらかで複雑な立体感を表現できますが、その分制作に時間がかかりコストも上がってしまうため、あらかじめどの程度のクオリティに落とし込むのかを決めておくことが重要になります。

マテリアル・テクスチャ(質感を与える)

モデリングで作成したモデルに色や質感を追加し、より現実に近い見た目に仕上げていきます。

マテリアルによって色や光の反射、透過、模様などを調整することで質感を与え、目指すべき形状に調整していきます。

そこに凹凸や陰影を与えるテクスチャを施すことで、立体感を表現することが可能になります。

リギング(動きをつける)

生成して質感を与えられたモデルに動き(リグ)を設定することを「リギング」と呼びます。

作成したモデルに骨格(スケルトン)を設定し、関節で動かしていくことで、モデル全体に動きをつけていきます。

この動きを細かく設定・調整すればするほどモデルが自然にかつ滑らかに動作するようになりますが、制作期間にも影響してくるためこちらも事前に調整しておくことが重要です。

レンダリング(書き出す)

完成した3DCGは「レンダリング」を行い、動かしながら映像に書き出していきます。

実写映像やイラスト(アニメーション)動画と比較すると、この書き出しには多くの時間がかかります。

モデルがどの程度精細にできているか、動きがどれだけ滑らかに(多く)なっているか、動画尺の長さなどによっても変動しますが、半日・1日とかかるケースも珍しくありません。
 
 

まとめ

3DCG動画は実写では難しい「見えないものを見える化」し、イラストでは難しい「リアルな動きや構成を再現」できる表現方法です。

さまざまなメリットがあり、見た目のインパクトも大きいため、うまく活用することで見る人の理解を促しつつ印象に強く残すことが可能です。

しかしその反面、3DCG動画は他の表現手段と比較して「動画尺」や「内容」によって制作期間や費用が最も変動しやすい手段でもあります。
(動画全編を3DCGで構成すると、実写やイラスト(アニメーション)よりも何倍も時間やコストがかかってしまいます。)

プロモーションに活用する場合コストパフォーマンスも非常に重要になるため、動画そのもののクオリティとコストの費用対効果も踏まえながら、「見せたいもの」「理解してほしいもの」にピンポイントで活用するなど、上手に活用することが成功への近道です。

 

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