動画マーケティングのプロが明かす効果的な活用方法とは?

営業活用や製品紹介、マニュアルなど、さまざまな用途に活用される動画コンテンツですが、マーケティング施策としても動画を有効活用するケースも増えてきました。
動画コンテンツはどれだけターゲットに露出できるか、ターゲットを誘導できる導線を確立しているかで反響が大きく変わってきます。
今回は 動画マーケティング のプロが、制作した動画を極力手間をかけずに有効活用する方法をお伝えします。

マーケティング施策に動画が活用される理由

情報量が多く、理解しやすい

1分間の動画の情報量は一般的なWebページ3600ページ分とも言われており、情報量に優れます。
また見る人の記憶に大きな影響を及ぼす「視覚」「聴覚」「言語」のすべての面を網羅しており、紙媒体やWEBページなどと比較すると情報の定着率が高いことが大きな特長です。
営業活動や採用活動、社内の安全教育や研修などで特に効果を発揮します。

短時間で訴求できる

テレビCMが15秒~30秒でメッセージを伝えるように、他の媒体と比べて短い時間で効果を発揮します。
書類のように能動的に読む必要があるものと違って受動的に情報が入ってくるため、見る人の負担が少なく済むこともメリットのひとつです。
近年はコンテンツの数そのものが増え、場合によっては飽和傾向にもなっているため、あまり長いコンテンツでは見てもらえないというケースが多くなっています。
このような状況からも「端的にわかりやすく」できる動画は時代のニーズにマッチしていると言えます。

情報収集手段のメインストリームになっている

上記にあげた2つのメリットも相まって、コンシューマーやビジネスに関わらず情報発信・情報収集の主役は動画になってきています。
スマートフォン等のデバイスの進化、YouTubeや各種SNSをはじめとした共有サイトの浸透もあって、動画がとても身近な存在になったことが大きな要因です。

スマートデバイスの普及

スマートフォンやタブレットが当たり前のように普及し、いつでもどこでも好きな時に動画を視聴できるようになったことで、一昔と比べて動画がずっと身近なものになりました。
また、デバイスの高性能化や便利な視聴環境(YouTubeなど)が整ってきたこともあり、動画のデメリットの大半が解消され、メリットを享受しやすくなったことも大きなポイントです。

動画コンテンツを有効に活用する5つのポイント

制作した動画を有効に活用するために押さえておきたいポイントを5つご紹介します。

企業サイト・特設サイトへ掲載

最もオーソドックスな方法で、自社サイトのTOPや製品情報ページ、もしくは製品サイト、ランディングページなどの特設サイトに動画を埋め込みます。
企業サイトや特設サイトは企業の情報発信の中核で、最も閲覧される可能性が高いページとなるため、これらを充実させることは情報量の充実、顧客の疑問や課題の解決に繋がり満足度が高まります。
動画のサイトへの埋め込みについても、後述するYouTubeを活用することで比較的簡単に行うことができるため、おすすめです。

YouTubeチャンネルに掲載

近年ではBtoC、BtoBを問わず企業が自社のYouTubeチャンネルを作ることが一般的になってきました。
YouTubeが選ばれる理由としては、以下の点が挙げられます。
・ビジネス、コンシューマーを問わず、動画が情報発信の中心となっているから
・数ある動画共有サイトの中で、視聴者数が最も多いから
・動画コンテンツの管理や効果測定が簡単にできるから
・SEO対策として機能するから

特にSEO対策として機能する部分は大きく、特定のキーワードで検索した際にYouTubeの動画が検索結果のトップに表示されることも珍しくないため、専門性が高いBtoB業界では、場合によって自社サイトより有力な情報発信源として機能するケースもあります。
また、他サイト(自社サイトや特設サイトなど)に埋め込みやすい仕組みが提供されていることから、自社のサーバー容量を気にせず手軽にコンテンツを追加できることも魅力のひとつです。

2次元バーコードで企業サイトやYouTubeチャンネルに誘導

日頃の営業活動や展示会などのイベント出展の際に配布するカタログやチラシ、事例集などの紙媒体。
手元ですぐ確認でき、共有もしやすいという点から、ファーストコンタクトのツールとして依然有効に活用されています。
これらの紙面に2次元バーコードを設置することによって、企業サイトや製品ページ、YouTubeチャンネルへの導線を確保できます。
伝えたい情報を分割することで、紙媒体の役割を「つかみ」や「課題提示」に特化させることができ、よりすっきりとした伝わりやすい紙面に仕上げることが可能です。
また、紙媒体は定量的な効果測定が困難ですが、このケースでは「紙媒体からのアクセス」を記録できることも大きなメリットになります。

メールマガジンやブログからの誘導

展示会で名刺交換した人や、自社サイトから資料をダウンロードした人、問い合わせをした人などの見込み客に対してプッシュ型で情報発信ができるメールマガジン。
自社のノウハウや役立つ情報、導入事例などを定期的に発信して、サイトの情報充実と受け皿の増加をはかるプル型のブログ。
両者はプッシュ型・プル型の違いこそあるものの、顧客との「継続的な関係を構築する」という点では同じです。
例えば「失敗しない○○○○の取付方法」といったタイトルで、制作した動画コンテンツを紹介したり、メールマガジンやブログのあとがきに自社サイトやYouTubeチャンネルへのリンクを掲載したりなどの方法が考えられます。定期的な情報発信という側面を活かして、接触機会を増やすことが可能です。

Web広告・SNS広告への出稿

「数多くの母集団を獲得したい」、「自社が持っているリスト以外に選択肢を増やしたい」という場合には広告出稿もひとつの方法です。
動画再生前・再生中に広告が流れるYouTubeの動画広告や、Twitter、FacebookなどをはじめとしたSNS上のタイムラインに広告を流すSNS広告などが有名です。
しかしながらBtoBの場合は顧客層が限られている場合も多く、SNSも必須ではないことから、マス的に認知拡大を目指すこれらの広告が必ずしも相性が良いとは限りません。
上記に比べると絶対数は少ないものの、「イプロス製造業」や「m3.com」といった特定の業界に特化したポータルサイト、あるいは業界紙に掲載することも考えられます。
業界人ならほぼ確実に目を通す媒体がある場合はそれらを有効活用することで、費用もある程度抑えながら高い費用対効果を期待できます。

動画コンテンツを有効に活用した事例

太陽光発電機器の取り付け方法動画

販売代理店や実際に施工を行う施工業者や工務店に向けて制作した機種ごとの取付方法動画。
施工を確実かつ安全に行うために、作業の流れやポイントを正確にわかりやすく伝えるというマニュアル動画のとしての役割はもちろん、販売代理店に対しては手厚いサポート体制をアピールして自社の優位性を高めています。
動画はYouTubeにアップロードして管理・公開しつつ、一部の内容はサービスサイト内の会員コンテンツとして公開するなど、情報にプレミアム性を持たせながら、自社に興味関心のあるお客様を囲い込む手段として活用されています。

医師向けポータルサイトへの教育コンテンツ兼広告として出稿

水痘・帯状疱疹の診断キットの周知のために制作し、医療関係者が多く登録しているポータルサイトへ出稿しました。
医療業界では他業界のような広報・PR方法ができないことから、医師向けの教育コンテンツとして整備しています。
ドクターに出演いただき、水痘・帯状疱疹診断の際の注意点や間違えやすいポイント、正しい対処法などを解説しつつ、診断補助として本ツールも有効である旨を紹介。
複数の医療関係者向けポータルサイトへ出稿した後、自社サイトの会員用コンテンツとして公開されています。
医師向けポータルサイトへの教育コンテンツ兼広告として出稿

医療業界の情報発信における動画活用のポイントを解説

医療業界の情報発信における動画活用のポイントを解説

厳格な法規制が存在し、情報発信に制約のある医療業界で活用が進んでいる「動画による情報発信」。動画をどう活用するか、他業界との違い、具体的な事例などを解説します。

まとめ

動画制作の目的はさまざまあるものの、基本的には課題解決の手段として制作されることがほとんどです。
制作後は例えば対面営業の初回訪問で使う、展示会のブースで流すなど当初の目的のために使用するわけですが、逆にそれ以外には使用されないケースが多く見受けられます。
動画コンテンツはWebサイトや紙媒体との相性もよく、少しの工夫で露出を高め、顧客との接触機会を増やすことができるため、せっかく作ったものを制作費用以上に活用するためにも、まだ実施されていない施策があればぜひ実践してみてください。

わたしたち株式会社エルモは、製造業や製薬・医療機器メーカーを中心に500社以上の動画制作実績があります。
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