製造業こそ活用したいアニメーション動画

アニメーション動画とは、イラストや文字などに動きをつけた動画のことで、実写と対をなす表現手法としてさまざまなシチュエーションで利用されています。
アニメーションと一口に言っても、その表現方法や演出は動画によって多岐にわたります。
どちらかと言うとやわらかくポップなイメージがあり、ビジネス(特に製造業)にはそぐわないと考える方もいるかもしれませんが、アニメーション動画はBtoB製造業特有の課題を解決できる実に製造向けの表現手法なのです。

本記事では、製造業に向いている理由、数多くあるアニメーション動画の種類やメリット、そして活用の方法をご紹介します。

BtoB製造業ならではの課題

BtoB製造業は、製品やサービスがニッチで普段の生活で一般消費者が意識することはあまりありません。技術も特殊なものが多く説明も難しい。業界内での知名度は高いが、世間一般の知名度は低く、企業認知のギャップが大きいといった傾向があります。
BtoB製造業ならではの課題としては以下のようなものがあります。

(1)独自の技術や仕組みがうまく伝わらない

メーカーの大きなPRポイントになっているのが、自社で独自に構築された技術や仕組みです。自社の強みを表現したり、競合他社と差別化するのに用いられたりと企業価値を高めることに一役買っています。ただ、専門的で難しいものが多いことからなかなか上手く伝わらず、結果的に「技術レベルは高いのに正しく認知してもらえない」ということがよく起こります。

(2)物理的に撮影ができない / セキュリティの都合で撮影したくてもできない

製造設備によっては、撮影したいものが装置内部にあって写せなかったり、安全上の観点で撮影機材が近づけないなどの物理的な問題で撮影できないケースが多々あります。
また、自社のコア技術に関するものは外部への漏洩リスクなどを考慮して敢えて撮影しないこともあります。

(3)堅苦しそうという旧態依然のイメージを払拭できない

BtoB製造業は取り扱う製品やサービスが専門的で、世間一般への露出もほとんどありません。製品は無骨で実用性重視、社名に事業や製品が入っているなどもあり、全体的に「堅苦しい」「難しそう」という印象を抱きます。もちろん先進的な取り組みをしている企業もたくさんありますが、このようなイメージによって自社の価値が正しく伝わらず、特に採用では機会損失になっているケースも多くあります。

アニメーション動画はこれらの課題をうまく解決し、見る人の印象を高めてくれる効果があります。具体的なメリットをみていきましょう。

BtoB製造業ならではの課題

アニメーション動画のメリット

伝えたい情報が的確に伝わる

事業紹介やサービスの紹介など、文章だけでは伝わりにくいものをイラストで視覚化して伝えることができます。内容を1から制作するため自由度が高く「伝わりやすいカタチにしやすい」ことも大きなメリットです。また、実写に比べて無駄な要素が少なく、カメラワークや演者の動きなど他に注意が向かないので伝えたいことに注目させることが可能です。

撮影が難しいものもわかりやすく表現できる

撮影が難しい内部の構造やセキュリティ上撮影ができないといった場合も、イラストや3DCGを使ってビジュアル化することで、制約を取り払いつつわかりやすく説明することができます。また、部品メーカーでよくある「自社の部品が使われた最終製品を見せたいけど、許可が降りないので見せられない」という課題も解決できます。

カジュアルに表現できる

実写と違い、色味やイラストのトーンなどで受け手に対する印象をガラリと変えやすいのも特徴です。特にBtoB製造業はその特性上「堅苦しい」印象を持たれやすいため、イラストを優しいトーンにすることで親近感を感じさせたり、細い線画でスタイリッシュな印象を与えたりと、使用用途やターゲットに合わせたデザインにすることが可能です。
また、特定の人物ではないので自分ごとのように考えてもらいやすいのもメリットのひとつです。

コストや制作期間を抑えやすい

実写動画は、撮影するために撮影機材やカメラン、場合によってはモデルやスタジオを手配したりなど、さまざまなコストがかかります。季節や天候などによって撮影ができないケースもあり、ある程度余裕を持ったスケジューリングが必要です。対してアニメーション動画は撮影が不要で、イラストのディテール、動きの細かさや動画の尺の長さなどによって費用が決まるため、予算や制作期間を抑えやすいことがメリットです。

アニメーション動画の種類

ひとことにアニメーション動画といってもその種類は多種多様で、制作のしやすさから特長、向いている使い方が異なります。代表的なアニメーション動画をまとめました。

インフォグラフィックス動画

図表やイラスト、写真や文字などを使って、データや情報を視覚的にわかりやすく表現した動画のことです。説明しづらいものや、形のないサービス、また複雑な製造工程などを紹介するのに向いています。最近では1分~1分版程度の企業紹介によく活用されています。
インフォグラフィック

3DCG動画

立体的なイラストやグラフィックを用いて作るアニメーション動画のことです。
2Dではなく3Dを使用することで、質感や形などをリアルに伝えることができます。
また、実際には撮影するのが難しい機械内部の構造や細かいディテールまで再現できるのが特徴です。機械の内部構造をビジュアル化する際によく用いられます。
3DCG

モーショングラフィックス動画

本来動かない絵やイラスト、文字などに動きをつけた動画のことです。
企業ロゴやコンセプトムービーなど音と文字を組み合わせて短い時間で印象づけることができます。イベントや式典などのオープニングに採用されています。
モーショングラフィックス

ストップモーションアニメーション

コマ撮りなどども言われますが、静止しているものを少しずつ動かして撮影し、動いているように見せる動画のことです。
あたたかみや懐かしさを感じさせることができ、印象に残りやすい動画になります。
実用性よりも情緒性を感じさせるシーンでよく用いられます。
ストップモーション

ホワイトボードアニメーション

白い背景に、イラストや図、文字などを手書きしていく過程を映像化したもののことです。
説明と同時に文字やイラストが描かれ、視聴者の親近感を得やすいのが特徴です。
各種保険やコンサルティングなど、無形サービスに採用されています。
ホワイトボード

セルアニメーション

パラパラ漫画の要領でイラストを少しずつ動かして作られるアニメーションのことです。
一般的なテレビアニメやアニメ映画で使われる手法です。
大規模な予算をかけた企業CMで用いられるケースが増えています。
セルアニメーション

アニメーション動画の事例

鉄道関連の機械メーカーの会社紹介

鉄道の安全安心を支える幅広い製品を製造する総合鉄道電機メーカーの会社案内動画。
展示会での自社紹介や、採用説明会、インターンシップ、WEBサイトなどで活用。まずは自社を全く知らない層に向けて、2分前後で端的に会社を理解いただき、興味を持っていただくためのフックとしてご活用いただいています。

工業炉メーカーコンセプト動画

工業炉業界のリーディング企業として、現在進行形の技術開発や市場ニーズを元に、数年から数十年後の「こうあるべき」のイメージ共有と業界全体のモチベーションアップを意図して制作。実機や実製品がない中、スクラップアンドビルドで進行し、フルアニメーションの動画として完成させました。

企業の新入社員向けに保険の役割を啓蒙する保険情報動画

生命保険会社の販促課題としては、若年層の保険への関心を高めたい、というものがあります。この動画は、LINEなどの若年層中心に浸透度・利用度の高いSNSで、保険に関する接点となりうるコンテンツとして企画・制作しました。まずはターゲット層と課題・ゴールの共有から入り「どういった動画が効果的なのか」から一緒に考えていきました。制作にあたっては、優しいトーンのイラストによるアニメーション動画を採用、保険業界での広報販促コードとのバランスを撮りながら、保険初心者向けの動画コンテンツが完成しました。

まとめ

アニメーション動画は近年多く活用されており、さまざまな場面で使用されています。その表現方法は多彩で幅広い要望に応えることが可能です。BtoB製造業はその専門性が高さから、自社の価値を伝えづらく、より多くの人に簡単にわかりやすく伝えられるかどうかが共通の課題になっています。アニメーション動画はその課題を効果的に解消することができ、むしろBtoB製造業だからこそ活用すべきと言えます。

 

わたしたち株式会社エルモは、関西のものづくり企業を中心に300社以上の動画制作実績があります。
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