製品・サービス紹介動画の作り方とポイント
製造業において最も重要な「製品」や「サービス」。売上や利益を生み出すビジネスの要であり、この売れ行きが企業の業績を左右することから、一人でも多くの顧客に価値を認めてもらい、購買につなげることが必要となります。そこでコロナ禍以降、特に需要が高まっているのが製品・サービス紹介動画です。

製品・サービス紹介動画の概要

製品・サービス紹介動画は、主に以下のような目的で制作されます。

1. 製品・サービスの存在を一人でも多くの顧客に知ってもらう(認知)
2. 製品・サービスの特長や強み、優位性がわかりやすく伝わる(理解)
3. 製品・サービスによって従来の課題を解決もしくは改善できる(ベネフィット)

よほど特殊な市場でない限りは、自社と同様の製品やサービスを他社もリリースしているため、その中で自社の製品を「知ってもらう」→「正しく理解してもらう」→「比較検討の上で選んでもらう」ことが狙いとなります。基本的には新製品のリリースや既存製品のマイナーチェンジにあわせて制作されます。
動画は他のツールに比べて情報量が多く、さまざまな表現方法に対応できることから「短時間でわかりやすく伝えられる」ことが一番のメリットです。また、Webや紙媒体との親和性が高く、連携が容易な点もポイントです。
スマートデバイスの高性能化やYouTube・SNSの普及に伴って、BtoC領域の製品・サービス紹介はそのほとんどが動画コンテンツとなりました。世間一般の「調べる」行為が紙媒体 → Webサイト → 動画と移り変わり、「調べる=動画」の認識がポピュラーになったことで、BtoB領域でも動画コンテンツの普及が急速に進んでいます。

製品・サービス紹介動画に向いている分野

製品には大きくわけて「有形製品」と「無形製品」の2種類があります。有形製品は、例えば鋼管や自動車用部品など大きさや形状に違いはあるものの、実際に触れることができるものです。対して無形製品は、例えば生産管理システムや保険商材といったシステムやサービスで、特定の形状を持たない(触れられない)ものです。
製品・サービスはこの有形製品と無形製品によって、内容を理解する難易度が変わってきます。実際に手に触れることができ、用途を想像しやすい有形製品の方が説明が簡単で、聞く側も理解しやすいというのが一般的です。ただ、一言に有形製品と言ってもJIS規格で定められた共通規格の製品と、自社で設計・開発・製造を行った機械製品とでは事情がまったく異なります。また、モノを触って確認できない無形製品は、実際の利用イメージやメリットを想像しづらい部分があるため、それらを見える化して説明できる動画とは相性が良いと言えます。
有形・無形を問わず動画はその性質上、難しいものや複雑なものをわかりやすく説明することに長けています。「顧客への説明が難しい」「知識や経験が豊富な人とそうでない人で伝わり方の乖離が激しい」といった課題がある場合は、動画でわかりやすく整理して説明することをおすすめします。

製品・サービス紹介動画に向いているケース

製品やサービスが専門的あるいは概念的で説明が難しく、紙媒体や口頭説明などではうまく伝えることができない
独自の技術やノウハウがあり、それらを端的に理解してほしい
実物(見本)をもとに説明できない、もしくは大きさ・重さなどの問題で持ち運べない

製品・サービス紹介動画の種類

製品・サービス紹介動画の種類には大きくわけて「実写」「イラスト」「3DCG」の種類があります。

実写

有形製品の多くはこのパターンで、実際の製品をスタジオや工場で撮影して、製品の外観や大きさ、特長、使い方などの要素を紹介します。基本的には絵コンテで決めた内容に従って撮影を行います。製品の大きさや構造によってかかる時間や難易度が変わり、手で持てるサイズのものであれば比較的簡単ですが、大型の装置になると撮影場所や移動の部分が課題となります。
また、物理的に撮影できない内部構造や、撮影できるが機密上映せない箇所などはイラストや3DCGなどで描写することもあります。

イラスト

システムや保険、Webサービスなどの無形製品は実写で表現することが難しいことから、イラストやアニメーションを用いて製品紹介を行います。課題提起 → 解決策の提示 → 具体的な流れや特長を説明 といった構成が多く、内容をある程度デフォルメしながらわかりやすくキャッチーになることを目標に制作します。イラストはそのタッチや色などを自由に調整できるため、ブランドや企業のイメージと合わせたものが作りやすいことも実写にはない特徴です。有形製品であっても説明のしやすさやイメージの払拭などを目的に、敢えてイラストを使って説明するケースもあり、汎用性の高さも魅力です。

3DCG

実写やイラストに比べると少なくなりますが、全編を3DCG動画で構成したパターンも存在します。有形製品の中でも機構や仕組みが複雑で、かつその機構や動きをできる限り正確に伝えたいケースで選択されることが多く、また、開発段階で実物は存在しないが顧客の反応を知りたいといったパターンでも使用されます。2Dのイラストに比べてフォルムや動きを細かく描写することができることが大きなメリットですが、かかる期間・工数も大きくなってしまうことには注意が必要です。
 

このように製品・サービス紹介動画にもいくつかの種類があり、紹介したい製品の特徴や伝えたい内容によって最適な作り方、表現方法などを選択する必要があります。

製品・サービス紹介動画のメリット

製品・サービス紹介動画のメリット

製品やサービスの特長を短時間で直感的に訴求できる

動画はさまざま存在するメディアの中でも特に情報量に優れていて、1分間の動画の情報量は文字に換算すると約180万語、Webページでは約3600ページ分とも言われています。情報量が豊富なため、同じ内容を説明しても他の媒体より短くまとめることができ、表現方法も多彩なことからわかりやすく、短時間で、直感的な理解を促すことができます。

見えない部分を見える化したり、逆にぼかして表現できる

製品やサービスの核となるコア技術や他社にはない独自の製造方法など、サービスのアルゴリズム公開が難しい要素やそもそも撮影ができない部分も存在します。そんなケースでは、該当の部分だけをイラストや3DCGで表現することによって、実物を見せることなく視聴者に具体的なイメージを促すことができます。

特に保険やシステムなどの実体のないものとの相性が抜群

保険をはじめとした無形商材や各種Webサービス、専門性の高いサービスなは内容が複雑であることが多く、理解するまでに時間を要します。動画はイラストやグラフィックで情報を見える化し、かつそれを動かすことができるため、わかりにくいものをわかりやすくする能力は大変高くなっています。

企業・会社紹介動画の活用イメージ

自社サイトやYouTubeチャンネルに掲載

自社サイトを訪れたお客様の滞在時間を伸ばす際に効果的です。文字情報は流し読みされることが多いものの、動画は読了率が高く最後まで閲覧してもらえる確率が高くなります。動画が持つ情報量の多さも相まって、短時間で効果的に情報を伝えることができ、製品・サービスの理解に貢献します。

展示会やイベントで情報訴求

来場者に対して短時間で効果的に製品やサービスの特長をアピールする必要がある場面では動画の強みが発揮されます。動画をフックとして来場者の足を止めることはもちろん、製品やサービスの詳細説明にも効果的で、伝えるべき内容の均一化やスタッフの負担軽減にもつながります。

QRコードでカタログやチラシから誘導

例えば製品のチラシやカタログにQRコードを掲載して動画にリンクさせることで、興味を持ったお客様へのさらなる情報訴求につなげることができます。紙面で内容を完結させる必要がなくなるため、ゆとりを持ったデザインやレイアウトが可能になり、結果として紙媒体の訴求力を高めることができます。

製品・サービス紹介動画の制作事例

V2X対応の充放電装置「eLINK」の製品紹介動画

パワーポイントなどの説明資料をベースに、端的に伝えたい事が伝わるように情報を最適化。撮影はせず、既存資料とイラストを組み合わせることで短期間で完成。電力の流れなどの表現にアニメーションを用いることで、製品の特長やメリットをわかりやすく表現できました。
展示会場やWEBサイト、YouTubeなどでご活用いただいています。

DNA自動分離装置の紹介動画

DNA自動分離装置「GENE PREP STAR」シリーズの紹介動画。
「製品のポイントをできるだけ簡単に理解してもらう」「日本だけでなく海外でも」使用するという前提があったため、製品を詳しく解説するのではなく、特長を見出しとテンポの良い映像で端的に紹介するダイジェスト形式を採用。カメラに写らない内部構造はイラストを作成して見える化しています。全体を通して言語による説明を極力省くことで、誰もが直感的に理解できる動画を目指しました。

SNSでユーザーに提供する保険情報動画

生命保険会社の販促課題としては、若年層の保険への関心を高めたい、というものがあります。この動画は、LINEなどの若年層中心に浸透度・利用度の高いSNSで、保険に関する接点となりうるコンテンツとして企画・制作しました。まずはターゲット層と課題・ゴールの共有から入り「どういった動画が効果的なのか」から一緒に考えていきました。制作にあたっては、優しいトーンのイラストによるアニメーション動画を採用、保険業界での広報販促コードとのバランスを撮りながら、保険初心者向けの動画コンテンツが完成しました。

まとめ

製品・サービスをPRすることは営業活動に欠かせない要素で、可能な限り訴求効果を最大化させる必要があります。また、近年はテレワークなど働き方が変わってきたこともあって、今まで以上に「営業担当や代理店の負担軽減」「知識や経験の差を極力少なくして誰が使っても一定の効果を期待できる」ことが期待されていることから、動画の果たす役割はますます大きくなっています。
 

わたしたち株式会社エルモは、関西のものづくり企業を中心に300社以上の動画制作実績があります。
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