マニュアル動画とは?その特徴とポイントを解説

お客様向けの「取扱い説明」「トラブルシューティング」、販売店・施工業者向けの「施工マニュアル」、社員・従業員向けの「安全教育」「技術研修」など、業務の中でマニュアルが必要になるケースはたくさん存在します。

マニュアルには分厚い取扱説明書から簡易なクイックスタートガイドまでさまざまな種類がありますが、その中で現在最もよく活用されているのがマニュアル動画です

そもそもなぜマニュアルが必要なのか

そもそもなぜマニュアルを作るのかというと、製品やサービスを「正しく」「安全に」「効果が出る」ように使ってもらうためです。

せっかく優れた製品やサービスがあっても、それを正しく使えなければ本来のパフォーマンスを発揮できず、また場合によっては使い方を間違うと怪我などの大きなリスクに繋がるケースが存在します。
 
そのためマニュアルは「誰もが確実に理解できる」ことが求められるのですが、それは言葉でいうほど簡単なことではありません。
対象が比較的シンプルなものであれば問題ありませんが、多くの場合「作業プロセスが複雑であったり」、「設定項目が多かったり」、「似たような画面が続いたりな」ど、難しい・間違えやすい要素が多く存在します。
特にBtoB業界では大半がプロユースということもあり、その傾向が顕著です。

マニュアルの問題点

一般的な紙のマニュアルの場合、
文章での説明
表による一覧化
イラストによる図解

などを活用してわかりやすさを担保していますが、これは読む側の理解力に左右される部分が大きく、特に図解の部分(例えば家具の組み立て方法)はマニュアルを見ても理解できる人とできない人が出てきてしまうという課題があります。

これはマニュアルが静止画で動きがなく、内容を理解した上で「実際の動きを頭の中でイメージ」しなければならないため、これが得意かそうでないかで理解度に差が出てしまいます。
プラモデルを組み立てるのが得意な人と苦手が人がいるのは、このような理由です。

動画がマニュアルに適している理由

対して動画はその名の通り「動いて」います。
紙のマニュアルの場合は“自分でイメージしなければならない”動きが、動画の場合は不要になります。
つまり「動画で見えている通りに自分もやればいい」というわけです。

動画はさまざま存在するメディアの中でも特に情報量に優れていて、1分間の動画の情報量は文字に換算すると約180万語、Webページでは約3600ページ分とも言われています。

この豊富な情報量を活かすことで「読んで理解する」から「見てわかる」へと、見る人の負担を大きく抑えつつ、短い時間で伝えることが可能になります。
また、3次元的な動きにも対応しやすく、手順や内容が複雑になるほど効果を発揮します。

動画に適した分野は数多くありますが、その中でもこのマニュアルは「動画化することで最も恩恵が大きい」分野のひとつです。

今では「料理」から「裁縫」「自動車のメンテナンス」「スマートフォン」の初期設定まで、これらのマニュアルのほとんどが動画化され、スタンダードな手段になるほど親和性が高いものとなっています。

マニュアル動画のメリット

マニュアル動画には主に以下のようなメリットがあります。

作業全体を短い時間でわかりやすく説明できる

作業が多く複雑になるほど、紙のマニュアルを読み込んだり、マンツーマンで教えてもらうといった従来の方法では負担が大きくなり、時間もかかってしまいます。

動画は他の媒体よりも情報量が多いため、複雑な手順であっても比較的短時間で抑えることができ、わからない部分を見返すことも容易になります。
教える側 / 教わる側両方の負担を減らしつつ、効率的に伝えることができる点は大きなメリットです

実際の手順と見比べながらの作業が容易

紙のマニュアルでは内容を読み込んで一度理解し、それを実際に行動に移して、間違った場合はもう一度マニュアルを見返すという流れになります。

動画の場合は画面に映った内容がそのまま自身が行う作業になるため、画面の手順と自身の作業を見比べながら行うことがとても容易になります。複雑な作業であっても”動き”があるためわかりやすく、間違い防止にもなるため一石二鳥です。

サポート面のフォローはもちろん、営業面でも活用可能

マニュアルと聞くと、購入後の顧客に対するアフターフォローという認識が一般的かと思います。

ただ、顧客心理では初めて導入(購入)するものをうまく使えるかわからないという不安があり、マニュアルが整備されていることでその不安を払拭する要因にもなります
また、販路が代理店販売の場合は、代理店の手間軽減や安心感につながるため、自社の製品を勧めてもらう機会を増やすことに繋がります。

マニュアル動画の種類

マニュアル動画の種類には大きくわけて「実写」「イラスト・3DCG」「VR」の種類があります。

【実写】

マニュアル動画の大半がこのパターンで、製品であれば実際の使い方や設置方法、メンテナンスの手順などを撮影してまとめます。

また、編集作業で工夫できる部分も多く「危険な作業は動画を一時停止して注意喚起させる」「配線などの間違いやすい手順は色分けして説明する」など、撮影+編集でほとんどのプロダクトに対応可能です。

【イラスト・3DCG】

イラストや3DCGは撮影が難しいもの、抽象的に表現したいものを取り扱う際に用いられます。

特に医療業界で多く、カテーテルの挿入方法や手術時の縫合方法など、より具体的に表現したい場合は3DCGを、リアルさよりもシンプルさを重視したい場合はイラストが使用されます。
マニュアル動画では比較的珍しいパターンです。

【VR】

大手企業を中心に徐々に採用例が増えているのが「VR=仮想現実」を使ったマニュアル動画です。

特に社内の技術継承を目的に使用されることが多く、ベテラン技能者の手の動かし方、目線の付けどころといった、通常の実写撮影では違いがわかりにくい細かな差異も表現することが可能な点が特長です。

ベテランから若手への技術継承は必要だが、ひとりひとりにマンツーマンで指導することも非効率なことから生まれました。
2Dのイラストに比べてフォルムや動きを細かく描写することができることが大きなメリットですが、かかる期間・工数も大きくなってしまうことには注意が必要です。

 
このように製品・サービス紹介動画にもいくつかの種類があり、紹介したい製品の特徴や伝えたい内容によって最適な作り方、表現方法などを選択する必要があります。

マニュアル動画の活用イメージ

社員・アルバイトの安全教育ツールとして

新入社員やアルバイトの入社時研修として装置(機械)やソフトの使い方、作業の流れなどを解説するツールとして活用。

タブレットやスマートフォンで閲覧できるようにしておくことで、工場や倉庫などの現場作業においても手軽に活用することが可能です。

自社サイトやYouTubeチャンネルに掲載

自社サイトの製品ページやYouTubeチャンネルにアップしておくことで、お客様や施工業者が手軽に閲覧することができるため、サポート工数の低減にも繋がります。

また、検討中のお客様に対してもサポート体制の手厚さや安心感をアピールすることができるため非常に効果的です。

QRコードでカタログや紙のマニュアルから誘導

例えば製品のチラシやカタログにQRコードを掲載して動画にリンクさせることで、興味を持ったお客様へのさらなる情報訴求につなげることができます。

紙のマニュアル(説明書)の場合は、文字や図だけでは理解が難しい、作業を間違ってしまうというリスクを減らすことができ、確実性をより担保できます。

マニュアル動画の制作事例

太陽光発電設備の使用方法をエンドユーザーにわかりやすく解説するマニュアル動画

太陽光発電システムを一般家庭に導入した際、エンドユーザー様からの問合せのうち「停電になったらどうしらいいいか?」というものが多いとのことで、そういう状況をふまえ停電時にそなえて事前に設定方法などをお知らせする動画コンテンツとして企画・制作しました。

視聴者は一般消費者様となるため、やさしいトーンのグラフィックによるアニメーション動画の手法を採用しました。
完成後、YouTubeチャンネルに公開しログを分析すると、自然災害の多かった月に再生数が増加するなど一定の効果がみられ、またコールセンターへの問合せ内容に質的改善(動画をあらかじめ見た上で問い合わせる等)がみられました。

整水器製品のお手入れ方法紹介動画

アイテム数の多い整水器の製品シリーズにおいて、短期間で使用方法とメンテナンス方法を伝える動画を作りたいというオーダーがあり制作しました。

基本フォーマットの構築、ハウススタジオの手配、複数製品の同時撮影をスムーズに進行。撮影はハウススタジオに製品を持ち込み、実際に設置して実施しています。
完成した動画はウェブサイトに掲載し、ユーザーの利便向上とカスタマーサポート部門の負荷軽減を実現しました。

まとめ

コロナ禍以降、限りあるリソースを有効活用するためにサポートのオンライン化やWebコンテンツ化が増えてきました。
サポートコストの低減はもちろんですが、同時に顧客によるセルフメンテンスの啓蒙や販売代理店、施工会社へのフォローなど、「誰もが確実に理解できる」マニュアル動画は単なるコスト削減ではなく価値向上のためのツールとして急速に整備が進んでいます。
 

わたしたち株式会社エルモは、関西のものづくり企業を中心に300社以上の動画制作実績があります。
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