工場の安全教育に動画を活用

メーカーにとって利益の源泉となっているのが「製品」であり、それを作り出すための「製造設備(工場)」は重要な資産です。大半のメーカーでは自社で製造設備(工場)を持ち、そこで働く従業員を雇用していますが、そんなメーカーにとって重要な課題のひとつが「従業員の安全教育」です。
生産現場には安全上のリスクが潜んでいて、ひとつ間違えば重大な事故に繋がるため、事故を未然に防ぐための安全教育は欠かせません。今回は現場の安全教育を確実に・効果的に実施するためのポイントをご紹介します。

「ご安全に!」安全教育の現状と課題

製造現場の共通のあいさつ「ご安全に!」からもわかるように、製造現場で重要なことは「安全に・確実に製品を作る」ことです。製造設備は大型のものが多く、扱いをひとつ間違えば大怪我につながり、最悪の場合は命にかかわります。

そんな事態を防ぐために、
・入社時に全員が安全講習を受ける
・毎日の朝礼でヒヤリハットなどを共有する
・工場の各場所に安全啓蒙のポスターやのぼりを掲示する
などの対策を取って、安全意識の向上をはかることが一般的です。
すべての従業員に自分事として“危機感”を抱いてもらうことが特に重要です。

ただ、安全教育はそれぞれの現場単位で行われることが多く、現場によって内容が微妙に異なったり、紙のマニュアルや口頭説明などのアナログな伝達手段がメインとなり、教育者のスキルによって伝達度に大きな乖離が発生したりと、安全教育における課題は少なくはありません。
また、海外拠点や技能実習生に対してなど、日本語が十分に伝わりにくいケースでは、細かいニュアンスを理解してもらうのが難しく、教育格差が出てしまうという課題もあります。
そんな中で様々な企業で導入が進んでいるのが「安全教育動画」や「VR安全教育」です。

安全教育を動画やVRで実施することのメリット

直感的・感覚的に理解できる

文書の説明の場合、文書を読んで内容を理解し、そのイメージを思い浮かべる という工程が必要になるため、聞き手の理解力や想像力によって効果がバラついてしまいます。
口頭説明の場合も、教える側のスキルによって伝わり方に差が出てしまうという課題があります。
動画やVRの場合は、文書や口頭に比べて情報量が多く、情報が目と耳から自動的に入ってくるため、「見ているだけ」で内容を把握することができます。
「どんなところにリスクが潜んでいるのか」「リスクを取った結果どうなってしまうのか」「未然に防ぐためにはどうしたら良いか」など、問題提起から対策までをすべて可視化できることで伝わりやすさ・わかりやすさが大幅に向上します。

言語を問わず活用できる

安全教育は技術教育とは違い、教えるべきことは比較的シンプルです。
動画やVRコンテンツには動きがあり、OK・NGの違いは見ればわかるため、言語に関係なく効果を期待できることは大きなメリットです。
国内工場の技能実習生はもちろん、海外拠点でもそのまま活用することができ、教育にかかる工数やコストも削減することが可能です。

再現が難しい状況も表現できる

安全教育動画では、通常モデルや社員を使って事故に至るまでの過程や事故のシーンを再現しますが、さまざまな要因で事故の再現が難しいケースも存在します。
イラスト(アニメーション)や3DCGを活用することで、撮影が難しいケースでも表現することが可能になります。さまざまな表現を駆使することで、起こりうるあらゆるリスクを可視化し、見る人にわかりやすく伝えることができるようになります。

没入感が高く、危機感を体感できる(VR)

安全上のリスクを第三者目線で紹介する動画と違い、VR動画の場合は「自分がその場所に居る」かのような臨場感を演出することが可能です。
「機械への巻き込み」や「転落」などの起こりうるさまざまなリスクを“自分自身に起こったこと”として体験することで、よりリアルな危機感を感じることができます。
安全教育で最も大切なことは、いかに「自分ごととして捉えてもらうか」のため、最も相性の良い表現方法と言えます。

事故の背景などもリアルに再現できる。

事故が起こる原因としては、根本的な操作間違いよりも、些細なきっかけや、慣れによる確認漏れなどが少なくありません。
現場の当事者は頭では正しい手順がわかっていても、その危険さが実感としてはないため、作業効率などを優先してしまい、推奨されない作業手順を行ってしまいます。
そういった原因をより実感を持って自分事として感じてもらうには、文章だけではなかなか伝わりません。
映像としてドラマ仕立てで状況を再現することで、視聴者がより自分事としてリアルに共感して、自らの作業を危機感を持って見直すことが可能です。

若年層への訴求力が高い

最近はスマートフォンの初期設定方法から、魚の捌き方、服装のコーディネートに至るまで、ありとあらゆる方法が動画コンテンツとして提供されています。特に若い世代はマニュアルなども動画が身近になっており、分厚い取扱説明書などは敬遠されることも多いです。
若年層が多い場合や、新入社員研修などの教育目的で使用する場合は、紙よりも動画の方がメッセージ性が高く理解してもらいやすいため、おすすめです。
工場の安全教育に動画を活用

安全教育動画、VR安全教育の活用シーン

モニターやプロジェクターで放映

新入社員や中途社員の入社時研修などには、会議室のモニターやプロジェクターで放映して見てもらうことで複数人へ効果的に訴求することができます。
照明を暗くし、音声も適度なボリュームに設定するなど、視聴環境にも配慮することでより映像に集中できるようになります。

VRゴーグルを使って視聴体験

VRコンテンツとして制作すれば、VRゴーグルを使うことでより臨場感をもって疑似的に事故などを体験できます。
VRゴーグルは様々なメーカーから発売されていますが、使いやすさや性能も日々向上してます。またYouTubeはVRコンテンツにも対応しているため、配信プラットフォームとして活用することもできます。
VRゴーグルを使う場合は、自由に体を動かすことができる広い空間を確保し、安全に配慮した上で視聴しましょう。

タブレットやスマートフォンで確認

タブレットやスマートフォンに動画を入れておき、製造現場の数カ所に配置。実際に現場で機械を目の前にしながら動画を確認することで、より確実に理解することができます。
また、普段あまりやらないイレギュラーな作業が発生した際に確認するなどルールを決めておくことで不意の事故を未然に防ぐことができます。

社内のイントラネットで共有

社内の共有システムにアップロードしておくことで、気になったタイミングに気軽に見返すことができます。紙のマニュアルと比較してもアクセス性が良く使い勝手にも優れるため、より多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。

まとめ

安全教育は働く従業員の安全を守り、リスクの少ない職場環境を作り出すためには欠かせない大切なものです。また、安全に対する意識は対従業員だけでなく、企業の評価やブランドイメージにも大きくかかわってきます。たとえ他社にはない独自の製品や技術があったとしても、事故を頻繁に起こすような体制では顧客から評価されず、経営そのものがままならなくなります。
事故は「起こさないのが当たり前」で、起こった場合の対処には大変な労力を伴います。
リスクを可能な限りゼロに近づけるためには、従業員ひとりひとりが危機感を抱きやすい仕組みが必要になりますので、いま一度社内の安全教育体制を見直し、より効果的な対応方法を検討してみませんか?

 

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